アンコール日記 (5)

– May 3, 2004

7時起き。朝飯を食べるため、ソーロー君に地元の食堂に連れてってもらいます。コックウっていう牛肉のトマト煮込みみたいなものを、レンパン(フランスパン)に付けながら食べるこっちではメジャーな朝飯の一つ。コックウの中にはホルモン系の肉も入ってて、朝っぱらからこんなの?って思うけど、結構いける。今日はハードなスケジュールなのでちょうどいいかも。

今日最初の目的地はベンメレイ。シェムリアップから北北東へ90キロ。それも舗装された道ではなく、かなりの凸凹道。電波少年の「アンコールワットへの道」で出てきた道路を想像してもらうとちょうどいいかも。沿道には普通のカンボジアの人々が暮らす家が建ち並び、バイタクの後ろに乗ってると子供たちが手を振ってくれます。そんな道を通って約2時間ほどでベンメレイに到着。

ベンメレイは改修作業どころか保存作業すら行われておらず、遺跡が発見されたまんまという状況。ただそれがすごい面白く、崩れ落ちた瓦礫をよじ登ったり滑り降りたり、はたまた光の届かない薄暗い通路を手探りして進んだりして見学するので、まさにここはインディジョーンズか、ドラクエの世界と言った感じ。ただまだ整備が不行き届きで、遺跡の周りには地雷が残っているので要注意。

帰りは途中のマーケットで食事をした後でソーロー君の実家にお邪魔。乾期はみんな仕事がないそうで、お父さんは昼間からハンモックでうとうとし、お母さんは副収入源である家畜の豚と鶏用にエサ作ってました。やっぱり日本とは時間の流れるスピードが明らかに違います。
インドに行ったときもタクシーのドライバーさん宅に連れて行ってもらったんだけど、そういった体験って絶対パックツアーではできないですよね。いきなりバスの運ちゃんがいきなり「俺んち寄ってく?」とか言い出したらスケジュールも何もあったもんじゃないだろうし。ただ運ちゃんについていくっていうのは、こういう旅行の面白さである一方、明らかに「自己責任」というものの範疇に入ってくることでしょうね。

午後はロレイ、プレア・コー、バコンをサクッと回って今日の予定は終了。帰ってビール飲んで昼寝。起きたらまだ日が沈む前だったんで、またプノン・バケンにいってサンセットにトライ。ただ徐々に雨季に近づいてきているためか、またもや綺麗なサンセットは見れず。その代わり、きれいな満月がでていて遺跡との組み合わせが幻想的な雰囲気を醸し出していたんで、OKとします。

これで今日は終わりかと思ったらそっからがまたこれハードだった。同じ宿にいた日本人二人と、キムさんというバイタクの運ちゃん、そしてソーロー君の計5人で飲みにいくことに。最初は普通の屋台でチャーハン食べて腹ごしらえ。次は食堂でトレサップ湖で取れたナマズをつまみにビールがぶ飲みし、その後ソーロー君は先に帰宅し、残った4人でMartiniというクラブに。もう一人の日本人男子と「あの女の子かわいいよねー」と言ってた子が実は男だと分かり、あり得ないとショックを受けつつ、東南アジアでのニューハーフの見分け方について語り、明らかに夜の仕事をしてるとわかるおばさんの猛アタックから逃れ、今度はまた違うクラブに移り、まったりと飲んで、宿に帰ったら3時過ぎ。

しかし、あの子はどーみても女だった。

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