橋爪さん

うちにかかってくる電話(固定の方)のうち、半分以上が橋爪さん宛です。
何度も「この番号は橋爪さんじゃありません」って言っているのに、
この5年あまり、その数は一向に減りません。

しかもその電話が日曜の午前中にかかってくるのでたちが悪い。
そして電話の向こうの雰囲気から察するに金融関係っぽいのです。
(これが夜討ち朝駆けってやつか)
ただ、電話の口調は穏やかなので、サラ金って訳でもなさそう。
借金を踏み倒したか、はたまた、カード破産したか。
謎が謎を呼びます。

そして、最近橋爪さんに関する有力な情報が寄せられました。
それは留守電に残された40,50代の女性からの伝言でした。
「は、橋爪さん?橋爪さん?あ、どーも、ご無沙汰しております。○○ですー
 それでですね、また最近部屋を探しておりまして、ご紹介いただければと。
 お持ちの部屋のなかで一番広いところがよくて、それと(以下略)」
要するに橋爪さんは不動産関係だったらしいのです。
(それにしても、5年近く連絡も取らなかったのに、いきなり電話して
 いい物件紹介しろだなんで、都合のいいばあさんだ。)
ただ、不動産屋だとしたら、電話番号が変わったら各方面には
その旨は伝えるだろうし、そうでなくでも調べればすぐ分かるはず。

そんなこれまでの情報からプロファイリング(=妄想)した橋爪さん像は以下のとおり。
・55〜65歳、男性、九州出身、痩せ形、禿。
・上京後事業を興し、一代で財をなす。
・ただその過程でひょんなことからブラックなマネーを手にしてしまう。
・そのマネーロンダリングのために、マンション群を建てることに。
・そんなブラックなマンションを、もぐりの不動産屋としてさばく。
・ただ根が善人なので、自らの行いに呵責の念を感じ、夜逃げ。
・現在、山陰の地方都市で第二の人生を過ごす。

橋爪さんの正体を追う日々はまだまだ続きます。

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