ローマから日本が見える / 塩野 七生


9月11日に審判を受けんとする人たちは、最終章だけでいいから読んでほしい。

そして、一部抜粋。

ローマに限らず、どんな国家であれ、どんな時代であれ、改革とはけっして会議で決まるものではない。一人の指導者が現われ、みずからの信じるところに従って改革を断行しない限り、永遠に体制は変わらないのです。そして変わらないで過ごすうちに、国力は衰微する一方になる。
といっても、改革はむずかしい。なぜなら、どんな改革であれ、それによって損をする人たちがかならず現われる。
(中略)
しかし、かといって彼らの反対に耳を傾けてしまえばどうなるか。結局、どんな改革も大幅な修正をされて小幅な改良に終わってしまうのが落ちです。
したがって改革をやろうとすれば、結局は力で突破するしかないということになる。

今、自分らの世代には改革を受け入れることができるか、ということより
まず改革を人に任せることができるか、その度量が問われている気がする。
郵政がどうとか、小泉がどうとか、自民がどうとか、いうのではなく。

とにかく、書評からは離れてしまったけど、今度の総選挙は
これまでにないくらいおもしろくなりそうです。

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