「発掘!ローマ皇帝最期の館」
ちょうど「ローマ人の物語」を読んでるところで、面白い番組がやってました。
ポンペイの近くにあるソンマ遺跡を東大のチームが発掘していくドキュメンタリー。
高校の頃、早稲田のエジプト考古学者の吉村さんに本気に弟子入りしようかと思ってたくらい遺跡がすきなんで、こういう発掘ものはたまらんです。
2000年も前のものが土から掘り起こされ、当時の魅力を再び取り戻すロマンっていうか、悠久の時に思いをはせるっていうのには心のそこからドキドキします。
ただ、今の世の中で2000年後、つまり西暦4000年くらいの人たちに同じような思いを抱かせるようなものを残せているか、甚だ疑問。負の遺産しかない気がします。
それとこの番組のなかで、レポーターの内藤さんが、「2000年前にローマ人がこれだけの遺跡を残せた頃、日本はまだ縄文ですよね。それって人種によるものなんですか?」といった感じの質問を発掘してる教授にしたときの答えが、「そんなことないです。環境によるものです。ローマの周りにはギリシャやらエジプトやら、他の文化に恵まれてたんですよ。文明は文化の交流によって生じるものですから。」ってこと言ってた。
その通りだな。人間ってつくづく社会的な動物だと思う。